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今大会で光った青山学院大学の強さとは

第96回箱根駅伝が終わって早一ヵ月。今でも青山学院大学の選手たちが見せた快走が脳裏に焼き付いて離れない。出雲駅伝5位、全日本大学駅伝2位と優勝を逃した彼らのV字回復、そして箱根駅伝への勝ち方は実に見事だった。改めて青山学院大学の強さを振り返ってみたいと思う。

スーパールーキー・岸本選手の2区好走、これまで箱根出場を惜しいところで逃していた4区吉田選手の区間新記録、5区飯田選手が区間2位で走った山の適正、復路の選手たちのトップでの戦い方、そして、原監督の選手の適性を見極める分析力・決断力など要素は多くある。ただ、今回トータルでの勝因を挙げるなら名前に左右されない中間層の選手たちの強さが光っていた。

名前というのは簡単に言えば実績。
正直、今季の青山学院は個々の実績が華々しい選手たちは少なく、歴代に比べても迫力不足な印象だった。三3冠を達成した時の四天王(久保田・神野・小椋・一色)や駅伝男の田村選手、チームを走りで鼓舞していた下田選手、山下りのスペシャリストの小野田選手や昨年までのエース・森田選手など、突出した複数の選手たちが強い青学を形成していた。しかし、今季は名前で戦える選手がいなかった。他校の戦力や歴代の強さを知っている人にとっては今回の王座奪還は楽ではないというのが素直な意見だった。だが、芦ノ湖でも大手町でも最初に飛び込んできたのはフレッシュグリーンだった。

名前で勝負するのが駅伝ではないとは言え、どうしても基準として有利不利の見方にはなってしまう。今回で言えば黄金世代を始め、3年生以下にも実績が豊富な選手たちを多く揃える東海大学、出雲駅伝2位、全日本駅伝3位と抜群の安定感が戻ってきた駒澤大学が総合力では優位と見られていた。また往路で言えば、大エース・相澤選手を擁し2年連続で往路優勝を果たしている東洋大学、出雲駅伝を制し5区に浦野選手が控えていた國學院大學を推す声も多かった。

「黄金世代」「ユニバーシアード金・銀メダル」「山の神候補」。
今回5強と称されたライバル校には箱根路を優勝に導けるだけの「名前」があった。彼らが優勝できる可能性も間違いなくあっただろう。それでも、優勝を勝ち取ったのは青山学院。区間賞は2つと決して圧倒的なレース内容だったわけではない。だが、終わってみれば危なげない勝利だったという印象が強い。それは、実績で劣る青学の選手たちが箱根路では互角以上で戦った結果と言っていいだろう。

エントリーされた16人の10000メートル平均タイムが最も良かったのは青山学院。しかし、それでも予想が東海や駒澤有利に傾いていたのは、どうしても名前に左右されていたことは否めない。今回の青山学院の王座奪還は改めて箱根駅伝を戦うための10人をどう選び、どう戦うかを問いかけるものだった。東海もエース級である關選手やスペシャリストの中島選手を敢えて外し、現状の調子の良さを重視してメンバーを選出した。だが、対比してコンディションの良さを取った東海と、今強いメンバーから選ぶことのできた青山学院の差が最終的な結果に繋がったのではないかと感じた。

来季の青山学院も実績という成果を得たが、チームとしての強さはブレないだろう。エースの𠮷田選手や2区をあと3回任せられる目途が立った岸本選手などが主力となり、山には飯田選手、復路のキーマンとして神林選手も強力だ。そして、今回走ることができなかった新号・市川選手の3年生、2年の早田選手、1年の宮坂・中倉・近藤選手が来季どう台頭してくるのかも注目したい。名前に左右されない強さで言えば、特に2・3年生の彼らこそキーマンになってくるのではないかと予想している。

来季はまた強力なルーキーが加入してくる予定であり、ますますチーム内競争は激化。一度負けを知った青山学院はさらなる強さを備えて戻ってきた。この調子でいけば再び三冠を目指せるチームとして総合力を高めていけるはずだ。優勝を経験して以降の歴代最弱と呼ばれた彼らが歴代最速タイムで箱根駅伝を制した。その裏には下馬評を必死に覆そうとした中間層の意地と底上げが強固な屋台骨となっていたことを十分に感じることができた。


箱根駅伝まであと 333
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第96回箱根駅伝チーム別総括~関東学生連合チーム~

総合記録 11時間12分34秒【往路19位相当・復路19位相当】
1区 吉里 駿(駿河台大) 1時間03分32秒(区間17位相当)
2区 山口 武(東京農大) 1時間10分27秒(区間20位相当)
3区 菅原伊織(城西大) 1時間03分12秒(区間11位相当)
4区 上土井雅大(亜大) 1時間03分24秒(区間15位相当)
5区 外山 結(育英大) 1時間14分19秒(区間16位相当)
6区 竹上世那(流通経大)    59分05秒(区間9位相当)
7区 宮田 僚(麗澤大) 1時間06分11秒(区間21位相当)
8区 吉井龍太郎(大東大) 1時間06分36秒(区間9位相当)
9区 渡邊晶紀(山梨学大) 1時間10分22秒(区間12位相当)
10区 阿部飛雄馬(東京大) 1時間15分26秒(区間21位相当)


オープン参加として出場している関東学生連合チーム。今回も指揮を執ったのは次点に泣いた麗澤大学・山川監督。2年連続で混合チームを率いることになったことから前回以上の采配を見せていたと感じた。前大会は1区から出遅れてしまったこともあり往路はほとんど見せ場を作ることができなかったが、今回は個々が粘りを発揮し大手町までタスキを途切れさせずに繋ぐことができた。予選会の結果から選出されるため、どうしても限られたメンバーでチームを形成しなくてはいけないが、それでもタスキを繋ぎ切れたのは各々の意識と意地があったからだろう。

箱根予選会で好走した駿河台大の吉里選手、東農大の山口選手を序盤に固めできる限り粘りを見せたかったが、高速レースということもあり2区終了時点で走行順位は19番目。例年同様下位からのスタートとなってしまったが、タイムはともに悪くない。チームで出場している選手に比べてモチベーションを保つことは難しい中で、彼らは今持てる力を発揮していたと感じた。

さらに、3区の城西大・菅原選手は区間11位相当の走りで母校の意地を見せた。直前の記録会で10000メートル28分31秒46秒という学生トップクラスのタイムをマークした勢いそのままに箱根路でも躍動した。良い流れを受け継いだ4区の亜細亜大・上土井選手も順位を1つ上げ走行順位を17番目まで押し上げた。5区の外山選手は順位を1つ落としてしまったが、育英大学初の箱根ランナーとして箱根駅伝の歴史に名を刻んだ。

復路では7区の麗澤大・宮田選手と10区の東大・阿部選手が区間21位相当と悔しい走りになってしまったが、6区の流通経済大・竹上選手が区間9位相当、8区の大東文化大・吉井選手も区間9位相当、9区の山梨学院大・渡邊選手が区間12位相当と中位以上でまとめ、何とかバランスを保つことができていた。内容としてはちぐはぐのように見えるが、別のユニフォームを着ている選手たちが1本のタスキを繋ぎ、悪い流れを引きずらず遅れをカバーしている光景は感慨深い。往路も復路も19位相当の結果だが、前回よりも遥かにチームとして仕上がっているように見えたのは自分だけではなかったはずだ。

どうしてもオープン参加である彼らがモチベーションを高く保つことは難しい。特に城西大学、山梨学院大学、大東文化大学と言ったように箱根駅伝の常連校が大学として参加できなかった今大会は悔しさもあっただろう。それでも、その彼らが箱根路で躍動した姿は来季にかける思いを感じられた。彼らは間違いなく来季の中心選手になってくるはずだ。

記録よりも記憶に残る走り。
オープン参加の関東学生連合チームにはそういう表現が良く使われる。例え彼らの誰かが区間賞を獲得したとしても、それは幻となり正式記録には残らない。それでも、母校の誇りを持った彼らが出場していることは大きな意味を持っている。今回の記憶はそれぞれのチームにしっかりと残り、来季以降の力となるはずだ。箱根駅伝復帰、初出場、目標は異なるが、大学として箱根路を駆けたい思いは同じ。来季、今大会を彩った10のユニフォームから出場チームが出てくるのか楽しみにしていたい。


箱根駅伝まであと 334

第96回箱根駅伝チーム別総括~20位 筑波大学~

総合記録 11時間16分13秒【往路19位・復路20位】
1区 西 研人 1時間02分46秒(区間11位)
2区 金丸逸樹 1時間09分24秒(区間19位)
3区 猿橋拓己 1時間04分33秒(区間16位)
4区 大土手嵩 1時間05分33秒(区間19位)
5区 相馬崇史 1時間15分37秒(区間19位)
6区 岩佐一楽 1時間01分10秒(区間20位)
7区 杉山魁声 1時間05分38秒(区間20位)
8区 伊藤太貴 1時間08分22秒(区間20位)
9区 川瀬宙夢 1時間11分05秒(区間14位)
10区 児玉朋大 1時間12分05秒(区間16位)


第一回箱根駅伝の優勝校であり今大会唯一の国立大として出場した筑波大学。26年ぶりの箱根路は最下位という結果に終わった。結果だけ見れば実力通りという見方となる。しかし、彼らが設定していたタイムはほぼプラン通りであり今大会が如何に高速レースだったかを物語る。ただし、箱根駅伝でシード権を獲得するにはこの流れに付いていかなくてはいけない。今回の現実と経験を経て強く、速くなって戻ってくる伝統校の姿が待ち望まれる。

筑波大の意地を感じたのは1区西選手の好走だった。
今回はまさに高速レース。実力者が多く集まった区間だったが、それでも力のある選手たちが次々と振るい落とされていった。しかし、箱根予選会でも19位と力走した西選手は中盤までしっかりと集団でペースを刻み、最終的には1時間2分台の区間11位でタスキを繋げた。昨年であれば区間上位に相当するタイムで走り切ったことからも彼の実力が常連校の選手たちに負けていないことを証明していた。スタートは上々の滑り出しと言っていいだろう。

2区金丸選手、3区猿橋選手と箱根予選会でも好走したチームのエース級ランナーを3区までに並べ、まずは序盤を食らいつくオーダーで挑んだが現実は厳しかった。金丸選手も猿橋選手もタイム的には決して悪いものではない。しかし、ハイペースで進むレースについていけず区間19位、区間16位の走りで順位は17位に後退。4区の主将・大土手選手も粘りたい場面だったが、ついに最下位に順位を落としてしまう。前回関東学生連合チームとして5区1時間14分台で走った相馬選手に期待がかかったが、彼も単独走の状況でペースを上げられず前回よりもタイムを落としての区間19位。順位を1つ上げることはできたが、主力4人を起用しての往路19位は苦しい状況だった。

復路は他校との選手層の差がモロに表れてしまった印象だ。
6区、7区、8区で3連続区間20位。少しでも前を追いたいところだったが、逆に差は開く一方。早い段階で単独走となってしまい前が見えない走りは彼らにとって精神的にもきつかったのではないかと推測する。

それでも、主力の1人である9区川瀬選手は意地の走りを見せた。単独走であることは変わらず順位を上げることもできなかったが、それでも必死に前を追い区間14位。裏エース区間で他校も主力級の選手たちを起用していたが、彼らに後れを取らない走りを見せてくれた。トップとタイム差があったこともありタスキを10区児玉選手に繋ぐことはできなかったものの誇り高さが垣間見えた。

往路19位、復路20位と現実を味わった筑波大だが、今回箱根路を経験したことは大きな財産となる。西・猿橋・相馬選手など主力を含めた8人の経験者が残り来季も予選会を通過してくる可能性がある。また、弘山監督のデータ分析も彼らの成長をアシストしている。箱根予選会を6位通過した実績、そして今大会の結果から弘山監督のデータも増えたことだろう。パワー不足を痛感した彼らが、それをどう補い新たなチームを築き上げてくるのか注目したいところだ。


箱根駅伝まであと 337

第96回箱根駅伝チーム別総括~19位 国士館大学~

総合記録 11時間13分33秒【往路20位・復路16位】
1区 荻原陸斗 1時間05分25秒(区間20位)
2区 R・ヴィンセント 1時間06分46秒(区間4位)
3区 長谷川潤 1時間05分37秒(区間19位)
4区 石川智康 1時間03分49秒(区間16位)
5区 鼡田章宏 1時間17分00秒(区間20位)
6区 曽根雅文     59分20秒(区間9位)
7区 清水拓斗 1時間05分12秒(区間16位)
8区 清水悠雅 1時間07分04秒(区間13位)
9区 福田有馬 1時間11分47秒(区間17位)
10区 孝田拓海 1時間11分33秒(区間14位)


目標順位は15位とあくまで謙虚に足元を固めつつ今大会に挑んだ国士舘大学。しかし、結果は19位と厳しい結果に終わった。4年連続で箱根出場を果たしているも20位・19位・18位、そして今大会の19位と中々浮上のきっかけを掴めていないでいる。それでも、3年連続で途絶えたタスキを今回は最後まで大手町まで繋いだことには価値がある。結果としては前回よりも順位を下げる内容だったが、成長の証を見せてくれた。来季は1つでも上の順位で戦えるチーム力を目指す。

苦戦が予想されていた往路で最下位となってしまったことが最後まで響いた。
1区には主力ランナーを起用してくると思われたが、添田監督は2年生の成長株・荻原選手を抜擢。上り調子の彼にスターターを任せたが、高速レースに付いていくことができず5キロを持たずして最初の脱落者となってしまった。前回はエース・住吉選手が9位でタスキを繋いだことでヴィンセント選手がトップに押し上げる活躍を見せたが、今回は大きな差となってしまったことで彼の爆発力を生かし切ることができなかった。今回もヴィンセント選手は前回のタイムを上回る1時間6分台の区間4位の快走を見せたものの16位に押し上げることが精一杯。こうなってしまうと国士舘のチーム力で追撃することは難しかった。

3区長谷川選手、4区石川選手もチームを代表する実力者。今回は往路に主力を注いでいたことが分かる。しかし、異例とも言える高速レースに食らいつくのは難しかった。下位での走りを余儀なくされ17・18位を彷徨う展開となっていた。

それでも、5区鼡田選手で巻き返せる可能性はあった。2年連続で山を経験しており区間13位、区間12位と安定した結果を残していた。3度目の山では自己ベストを更新する期待感もあったが、まさかの区間20位に沈んだ。どうやら足の不調を抱えていたようだが、その状態で山を攻略することは難しい。チームの勝負ポイントの1つであった山で攻勢に出られなかったこともあり往路の順位は最下位。目標順位を狙うにはあまりにも苦しい展開となってしまっていた。

だが、復路の選手たちが奮起。
6区曽根選手が区間9位の好走で勢いをつけると、7区の2年・清水選手、8区の1年・清水選手のコンビも区間2ケタながら持てる力を発揮。再び箱根路戻ってきた福田選手も9区をしっかり走り抜き、母校のタスキを最後まで繋いだ。10区の孝田選手も区間14位の力走を見せ復路順位は16位。わずかだが、チーム目標が見えた内容だったと感じた。順位こそ6区で1つ上げただけだったが19位をキープして戦った彼らの攻める姿勢を見ることができた。

チームの主力であった鼡田選手たちが抜けることは痛いが、2・3年生を主体として挑んだ今回のオーダーだったため、経験を積めたことは収穫だ。今回走れなかったが、予選会95位の2年・木榑選手やトラックタイムの良い1年生・福井選手や綱島選手のこれからにも期待が持てる。当然ルーキーで唯一箱根出場を果たした清水選手も来季は主力の1人して数えることができる。新入生にも実力者たちが加入してくる予定のため、来季以降はチーム力を上げてくる気配がある。何か1つのきっかけでチームがガラリと変わりそうなだけに次回も箱根路に戻ってくることを期待したい。


箱根駅伝まであと 338

第96回箱根駅伝チーム別総括~18位 日本大学~

総合記録 11時間10分37秒【往路15位・復路19位】
1区 横山 徹 1時間03分17秒(区間15位)
2区 C・ドゥング 1時間08分08秒(区間12位)
3区 樋口翔太 1時間02分43秒(区間8位)
4区 武田悠太郎 1時間04分06秒(区間17位)
5区 廣田全規 1時間14分39秒(区間17位)
6区 宮﨑佑喜     58分21秒(区間4位)
7区 松岡竜矢 1時間05分31秒(区間19位)
8区 若山 岳 1時間08分21秒(区間19位)
9区 橋口大希 1時間13分30秒(区間20位)
10区 金子智哉 1時間12分01秒(区間15位)


総合力が足りないチームにとっては、できる限りベストメンバーをスタートラインに立たせられるかが重要。今季の日本大学は決してチーム力が低いわけではなかったが、エース格の阿部選手や箱根予選会87位と好走した小林選手、スピードランナーの竹元選手などがエントリーから漏れてしまった。前回3区を担った3年・野田選手もコンディションが良くなかったようで7区に名前を連ねていたが当日変更で走ることができなかった。今回起用された10人が悪いとは言えないが、武者監督の理想のオーダーではなかったことが感じられた。

日大としては序盤にできる限り前に出ておきたかった。そのために1区には前回経験者であり箱根予選会チーム日本人トップの横山選手、2区には新留学生ランナーのドゥング選手を起用し、チームが誇る最強コンビで主導権を握りにかかっていた。しかし、思いがけない高速レースによりプランは瓦解。横山選手はそこまで悪い走りではなかったものの中盤以降は付いていくことができず区間15位。爆発力のあるドゥング選手が巻き返してくれるという期待感もあったが、思ったよりも追い上げることができず区間12位。順位を1つ上げる14位でタスキを繋ぐこととなった。最低でも彼らでシード圏内に入る展開が必須だっただけに、ここから日大が浮上していくことは難しかった。

しかし、ここでチームを救う走りを見せたのが3区の1年生・樋口選手だった。予選会でも33位と好走した即戦力ルーキーが本大会でも期待通りの走りで区間8位。順位こそ13位に上げるのみに留まったが、区間1ケタの走りで追撃のきっかけを作った。1年生が流れを変える役割を果たしたことは大きな収穫になっただろう。

スタートこそ出遅れたが、3区の切り替えがあったことで4区以降の奮起があれば再び希望の灯がともるかと思われたが、4区武田選手、5区廣田選手が共に区間17位に沈み流れを生かせない。武田選手に至っては前回同区間を区間8位で走った実績があるだけに少し残念な結果に終わってしまった。4・5区で追い上げる展開に持ち込めたのなら復路も違った展開が待っていただろう。

一斉スタートとなった6区宮崎選手は往路の悪いイメージを払拭するような快走を見せ区間4位。前回区間16位と悔しい走りとなってしまったが、今回は見事に修正した姿を披露した。往路15位という順位ということもあり大きくジャンプアップさせることはできなかったが、復路の切り込み隊長としては最高の仕事を果たした。

だが、駒不足は否めず7~9区に抜擢された期待の1・2年生は区間19位・20位に沈み順位を下げていく一方。鶴見中継所ではタスキを繋ぐことができず繰り上げスタートとなり、アンカーの4年生・金子選手も粘ることができず大手町には18位でフィニッシュ。走力・経験不足という課題が浮き彫りとなった。

結果として奮わなかった今大会だが、課題ばかりが目立ったわけではない。留学生を含む4人の1年生が箱根路を駆け、2年生1人、3年生3人と8人が経験者として残る。下級生に力のある選手が集まっていることもありここからチーム力を上げていける計算を立てることは十分可能。全体的な底上げは急務として個々のレベルアップがどれだけできるかがシード復活へのカギになっていくだろう。


箱根駅伝まであと 339